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Channel: 球音、サンフランシスコから。
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青木宣親獲得へのサンフランシスコの反応。

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1/15(金)の朝、サンフランシスコ・ジャイアンツが青木宣親を獲得したというニュースが流れてきました。自分は学生時代、土日の大半を六大学野球の観戦に割いていました。そのときに一番好きだった選手がこの青木宣親。圧倒的なスピードと見事なバットコントロール、そして何より負けん気の強さが伝わるアグレッシブなプレイで、青木は母校の野球部を史上初のリーグ戦四連覇に導きました。そんな、自分にとって憧れのスターを、もう一度このサンフランシスコで全力で応援できる事になって、飛び上がるほどの嬉しさを感じています。ただ、このニュースはさほどサンフランシスコのジャイアンツファンに歓迎されないだろうな、と同時に思いました。今オフ、ジャイアンツはワールドシリーズ優勝に貢献したパワーヒッター、マイケル・モースがFAでチームを去りました。彼は2014年の1年間しかジャイアンツに在籍していなかったのですが、パワフルな打撃とその巨体、ワイルドな風貌から「ビースト」と呼ばれ、ファンに愛された選手でした。そのモースの移籍で空席になったレフトを埋めるため、青木がチームに加入したのです。体も大きくなく、昨年の本塁打はわずかに一本。モースと比較して、ファンはがっかりするのではないかと思いました。すると、ちょうどこのニュースをFacebookで報じた地元放送局CSNBAが、ファンにこの移籍をどう思うかのコメントを求めていました。おそるおそるコメント欄を除いたところ…自分の考えは見当違い。びっくりするくらい、ファンからはポジティブな反応が寄せられていました。「彼は一番を打てるし、中堅を守ることもできる。これで(怪我がちな)中堅手のパガンを休ませながら使うことが可能になる」「彼はリーグ優勝チームで重要な役割を担っていた経験がある」「ホームランでチームは勝てない。得点を多く取ることでチームは勝てる」「この移籍を非難する人は、野球というゲームを理解していない人だ」「彼はコンスタントに打率を残す。走塁もうまい。何より広いAT&Tパークで大切な、ボールをインプレイにする(フェアグラウンドに飛ばす)能力が高い」「2012-2014でニック・マーケイキスは打率.279, 出塁率.342, 長打率.396。青木は打率.287, 出塁率.353, 長打率.387。マーケイキスは年俸44億円。青木は4億円。」あと変わったところでは「チャンピオンリング贈呈式のときに彼は何をして過ごすんだ?w(青木はワールドシリーズを争ったカンザスシティ・ロイヤルズからの移籍)」「Noriに海藻でできたコスチュームを用意しておくよ!ノリって日本語で海藻っていう意味だろう?」「勝てないなら、仲間になっちゃえばいいってわけだな」「SHINJOの再来!」なんていうものも。 Facebookにコメントをするくらいなので皆様ある程度コアなジャイアンツファンなのだと思うのですが、彼らの反応は軒並み非常に好意的でした。青木という派手ではないがチームを勝利に導いてきた能力と経験がある選手。そしてそういう選手を獲得する経営陣。さらにそんな選手をまとめあげて一つのチームにまとめる監督とスタッフ。すべてを、サンフランシスコのファンが強く強く信頼しているということが改めて見えてきました。今季、青木選手はファンの大きな期待を背負ってプレイすることになります。そして私が好きになった大学時代の青木選手は期待されればされるほどそれを力にして成長していく選手。だから、見ていて惹きこまれて行ったのです。来季の青木選手は、必ずや期待に答えてくれる。そう信じています。

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